やりがいある仕事と最高の子育て環境 (株)千石 加西市

加西市→高知市⇒加西市

やりがいのある仕事と最高の子育て環境 帰郷して正解でした


住み慣れたまちで育児と仕事を両立

 加西市の(株)千石といえば、今や「アラジン」ブランドで有名なメーカー。電源を入れた瞬間に発熱管が温まる特許技術「遠赤グラファイト」を駆使したトースターの売れ行きが好調です。しかし、宮長真紗子さんは入社試験を受けるまで「地元だけど何の会社か知らなかった」と苦笑します。

 加西市に生まれ育ち、高知大学へ進学。

Uターンを決心したのは卒業を半年後に控えた頃でした。「全国どこへでも赴任しますと答えて内定を頂いたものの、結婚して子どもができたら、知らない土地で働き続けるのは難しいだろうと考え直しました」

 入社2年目の25歳で結婚。「両親が近くにいるのは安心」と実家の敷地内に居を構え、7歳の長男、6歳の次男、2歳の長女と子宝にも恵まれました。「千石に入っていなかったら3人も産もうとは思わなかったかもしれません。妊娠中、体調が優れない時期には負担の軽い仕事に換えてくれるなど従業員に対して優しい会社です」としみじみ。

 宮長さんが勤務する上野工場は、大手住宅設備機器メーカーの給湯器の金属部品を製造しています。工場物流係の一員として、次々に舞い込む発注メールを確認しては製造現場にピッキングの指示を出します。「たまに在庫がない部品の注文が入り、大急ぎで現場に作ってもらうことも。無事に出荷できた時はヨシッとなりますね」

 市内には自然の遊び場が多く、病児保育施設もあるので子育てと仕事の両立がしやすいと語ります。「充実した毎日を過ごせています。やっぱり地元はいいですよ」と晴れやかな表情を浮かべます。


△毎朝、数十通に及ぶ発注のメールをチェックします。


Uターン

(株)千石勤務 宮長真紗子さん

加西市に生まれ育ち、高知市にある大学へ進む。就職活動では数社から内定をもらうも、将来の子育てと仕事の両立のしやすさを考え、2009年に郷里の(株)千石に入社。給湯器の部品を製造する上野工場では生産管理や検品などの部署を経験。膨大な数に上る部品を全て把握し、“上野のスペシャリスト”になるのが夢。

一覧に戻る