理系専攻の学生が持つべき会社選びのポイント


需要が多く専門性が高い事から、文系学生に比べ、就職に困らない印象の理系学生。しかし研究に費やす時間の多さから、就職活動を行う時間が圧倒的に少なく、その結果、企業研究が浅く、また大手志向に陥りやすい傾向もあると言われています。

ここでは、そんな理系学生が、会社選びをする際の大切なポイントについてお伝えします。


自分のイメージする企業を知ること

まず前提として、自身が活躍するフィールドそのものをイメージすることが大切です。自分が持つ力をどこで活躍させたいのか?具体的であればあるほど、自分に合った会社選びの精度が向上します。具体的にイメージするとは、どういうことでしょうか?それは、実在する企業をしっかり知ることです。たとえば、兵庫県を考えてみましょう。

兵庫県における産業の特色として、製造業が多く、ものづくり企業が多いということがあげられます。ものづくりは、蓄積された製造ノウハウはもちろんですが、生産現場を支える場面でも、理系専攻の学生が大きく活躍しています。

会社情報の調べる上で、参考になる情報のひとつとして、顕彰制度があります。兵庫県の場合、さまざまな制度を設けて企業の活躍を顕彰する仕組みが作られています。まずは、これらの顕彰を受けている企業から情報を見ていくことも、非常に有意義です。ぜひ、参考にしてください。

<兵庫県の顕彰制度(例)>

・事業拡大・新規参入を目指す企業

・優れた技術や製品を有する企業

・成長が見込める元気な企業 など

◆兵庫県内の理系【企業一覧】はコチラから(求人募集が無い場合もあります)

◆兵庫県内の理系【企業の求人一覧】はコチラから


・ワーク・ライフ・バランス取組企業

・ユニークなアイデアを持つ企業

・働き方改革に取り組む企業 など

◆兵庫県内のいま注目される【企業の求人情報】はコチラから

学部卒就職か、大学院へ進学か?

活躍のフィールドをイメージしつつ、次のことも考えてみましょう。理系学生の場合、就活を行う前に考えるべき進路選択として、学部卒での就職および大学院への進学が挙げられます。大学や学部によっても異なりますが、文部科学省の学校基本統計によると、理系学生の大学院への進学率は42.3%となっており、4割以上の学生が進学を選んでいる事になります。学部卒での就職のメリットとして、修士課程修了者より2年早く入社し、実務経験を積めるという点に加え、仮に専門外への就職をするとしても、一早く経験を積むことは非常に有利と言えるでしょう。

一方デメリットとして、研究開発職を志望する場合、いわゆる大手企業や人気企業は、修士以上を採用する傾向があるため、中小企業やベンチャーも視野に入れる等して、選択幅を広げることも大切です。

大学院進学のメリットは、専門性を高める事が出来る為、就職の選択肢が広がるという点です。

先述した様に、研究開発職は、修士以上を条件にする企業が多い為、研究職を目指すには、大学院進学を目指す事が有利と言えます。ただし、学費もかかり、学部卒と比べ実務経験に差が生まれるなどお金と時間がかかる事がデメリットと言えます。


自由応募か学校推薦か?

自由応募の一番のメリットとして、選択幅が非常に広い事が挙げられます。また複数の企業に同時にエントリーし、就活を進める事ができ、結果として内定した企業から、自身が最も納得する企業を選ぶことができるのも自由応募ならではです。しかし、多くの学生が応募するため大手や人気企業は競争率も高く、研究等に多くの時間を費やす理系学生にとっては、学業と就活の両立を図るための綿密なスケジュール管理が必要となります。

一方、学校推薦は自由応募に比べ競争率も低く、書類選考を飛ばしていきなり面接に進めたり、面接回数が少なかったりと、本来の選考プロセスが省かれため比較的、短期間で内定を獲得する事も可能です。

しかし、学校推薦とはあくまで大学と企業との信頼関係によって成り立つものであり、また大学側も推薦に値する学生を選んでいるという観点から内定を受諾した後での辞退は個人の問題ではなく大学と企業とのトラブルに繋がりかねません。したがって推薦で選考を受ける以上は、採用が決まった際に拘束がかかるという事がもっとも留意する点です。


専門を生かした就職?専門外への就職?

理系学生の就職は、専門分野を生かせる企業を選択する人が過半数を占めます。しかし、専門分野外や文系就職をする学生も実は少なくなく、実際に様々な業界や職種で理系学生が活躍できるフィールドはあります。専門知識だけではなく理系学生ならではの論理的思考能力や数理能力、データ分析、解析力等の強みは、専門分野外や文系就職でも大いに生かせます。大切なのは、就活の際に自身のキャリアプランを明確にし、「なぜ専門分野外での就職を志望するのか?」「知識や経験をどう活かせるのか?」をしっかりとアピールする事です。その為にも徹底した業界・企業研究を行う事の重要性は言うまでもありません。


記:「ひょうごで働こう!マッチングサイト」運営事務局

一覧に戻る