【コラム4】キャリア形成の考え方(11/7更新)

近来、キャリア形成という言葉を会社や学校で聞く機会が増えたと思います。

しかし、そもそもキャリア形成とはなんなのか?何をしたらいいのか?

そんなキャリア形成の“わからない”を解決できる本記事。

就活でキャリア形成をしたらいいと言われたけどよくわからない…という学生さんから仕事について悩む社会人の方まで、仕事への向き合い方のヒントにしてみてください。


目次

01|キャリア形成って?

02|なぜ学び続けることが必要なのか

03|つけておいたほうがいい“癖”とは?

04|なぜキャリア形成をしておいたほうがいいのか?

  1.終身雇用の崩壊
  2.職業人生充実のため

05|キャリアをより良いものにするために最適な環境とは

  1.非定型業務に挑戦することができる会社か
  2.実力主義で、誰にでもチャンスがある会社か
  3.「頑張ること」が正しいというカルチャーがある会社か
  4.会社の外に目が向いていて、会社なりの正義感があるかどうか

06|キャリア形成を考える前に、そもそもやりたいことが思いつかない場合は?

07|最後に

01キャリア形成って?

キャリア形成とは仕事をしていく上での経験のことを指します。
もう少し端的に言うと、あなたがどのような仕事をして、その結果どのような能力が身についたのか、ということです。
しかし、ただ何も考えずに仕事をするだけでは能力が身についたといえないこともあるので、自分の仕事との向き合い方も大切になってきます。
仕事上で自分にとってどういった能力が必要か、そして実際にどういった能力をつけるか、つけないかを考えて働くこともキャリア形成の一環です。
世の中はめまぐるしく変わっていくので、能力は新しく着実に開発し続ける必要がありますし、何を学び続けなければいけないかということも自分で考え、見極めることも大切です。


02|なぜ学び続けることが必要なのか

先述では学び続けなければいけないと述べましたが、よほどのことが無い限り、社会人が何かを学び続ける機会は少ないですよね。
なので、日々の仕事の実務を通じてどのようにして学ぶのかということが大事な点となってきます。
なぜ学び続ける必要があるのかというと、数十年前は、これをしていれば一生食べていけるとか、こういう会社でこれをやっておけば将来安泰だねという仕事があったのですが、今はそのような仕事はほとんど無くなっているので、常に学ぶということはとても重要なことなのです。
勉強をする癖があまりない方は、学生時代や若いうち、会社に入社してから学ぶ力を養っておくとキャリア形成にはもちろん、今後の仕事や人生にきっと役立つことでしょう。
ただ、学ぶというのは教室の座席に座って先生の話を聞くことだけではなく、社会人の場合、仕事の中で得た経験や、上手くいったこと、いかなかったことも含めて、何が自分に足りないのか、どうしたらもっと良くしていけるのか、上手くいったことをもう一度同じようにやるにはどうしたらよいのかということを一般化して考えることも学びになります。


03|つけておいたほうがいい“癖”とは? 

若いうちの働き方、学び方は、その後の働き方に影響を与えます。言わば、働き方の癖です。
日常生活や生活に癖があるように、働き方にも癖が出てきます。
良い働き方の癖をつけるためには、仕事と向き合う時間を主体的に作っていき、仕事の密度を上げていくことがポイントです。
時代も会社もどう変化するかわからないので、変化した際に適応できる癖や力をつけておきましょう。
将来家庭を持ったりなど、仕事以外にも社会的役割を持つようになると、仕事に時間を割けなくなってしまいますよね。
年齢を重ねると、体力的にも難しくなってきます。
その時に仕事に全力を注ごうと思っても、残念ながら100%の力では向き合えなくなってしまう。
良い癖がついていないといざというときにしんどくなってしまう。だから、そのときのために今から準備をしておきましょう。


04|なぜキャリア形成をしておいたほうがいいのか?

近頃では学校の授業でキャリア形成があるのも珍しくなくなってきました。それほどまでにキャリア形成が必要とされているのだと思われますが、なぜキャリア形成をしておいたほうがいいのでしょうか?理由としては2つあります。

1.終身雇用の崩壊

02でもあったように、こうすれば一生安泰だという働き方がなくなりつつあるからです。
数十年前は労働時間が長いなど代償はありましたが、社員が自発的に働きかけなくても、会社自体が社員を若いうちからどんどん鍛えようとしてくれていた傾向や環境がありました。
ですが、今は先述したような環境が無くなってきているため、自発的なキャリア形成をしておかないと、何かあったとしても自己責任という風潮になっています。
自己責任がどういうことかと言うと、仕事をしてもしなくても短期的にはお給料を貰って仕事ができます。
しかし長い目で見ると、会社から与えられた仕事だけをこなしているようだと、自分の成長の規模が縮小していってしまいます。
なので、主体的に仕事を通じて成長しようという強い意志や行動が今後必要になってきます。

2.職業人生充実のため
自分の職業人としての時間、週およそ5日間、1日8時間から10時間をどれだけ充実させられるかということが職業人生にとってすごく肝心だからです。
人によっては「充実とかどうでもいい」という方もいるかもしれませんが、働くということは日常で、楽しいことばかりではなく大変なこともいっぱいあります。
ですが、大変なこともひっくるめてポジティブでいられたらそれほど良いことはないですよね。
だからこそ大変なことも含めて自分なりにポジティブに向き合えるような職場環境選びがこれからの職業人生を歩むうえで大切になってきます。

05|キャリアをより良いものにするために最適な環境とは

これまで、行動に移した方がいいことや意識したほうがいいことを述べてきましたが、これらのことは周りの人がしていないとできません。
自分が意識することはもちろん大切ですが、意識したことが行動に移せる環境かどうか、自分を高められる環境かどうかが重要なところです。
「なんでも環境のせいにするな」と思う方もいるかもしれませんが、会社の環境を変えるなんてとても大変なことですから、まずは自分で良い環境を見つけてみましょう。
良い環境を探すときは、ぜひ4つのポイントを意識してください。

1.非定型業務に挑戦することができる会社か
ここでの非定型業務とは、定型業務でない、少し背伸びして頑張らないといけないくらいのレベルの業務のことを言います。
いつもよりちょっと頑張らないと達成できないようなミッションを若いうちから自分で考えて挑戦できると、自身の成長につながるでしょう。

2.実力主義で、誰にでもチャンスがある会社か
ここでの実力主義というのは、性別や年齢、社歴、国籍など仕事のパフォーマンス以外の要素が結果に影響を与えない、誰にでもチャンスがあることを指します。
あなたも誰でも一様に評価される、そういった会社です。

3.「頑張ること」が正しいというカルチャーがある会社か
社内でしっかりと競争関係をつくることができて、足の引っ張り合いではなく切磋琢磨し合える環境かどうか。
頑張っている人を茶化したり冷やかすような環境だと頑張れないですよね。
頑張ることが当たり前の環境だと、自然と仕事へのモチベーションも上がります。

4.会社の外に目が向いていて、会社なりの正義感があるかどうか
自社が売る商品やサービスを世の中に広げてどうなりたいのか、世の中に広がることによってもっとこうなりたいという理想や志など、会社なりの正義感、プライドがある会社かどうかです。
目指す先のことの規模の大小は関係ありません。
受け手のことを考えて、自社のサービスに反映させられているかということです。

上記のような環境が伴うと、自分の仕事の向き合い方をブラッシュアップしやすくなるので、ぜひ環境選びに注力してみてください。

06|キャリア形成を考える前に、そもそもやりたいことが思いつかない場合は?

キャリア形成どうこうの前に、やりたいことがわからない、見つかっていない場合は、将来誰のために、どんな仕事で、どういうふうに役に立ちたいかという問いかけを自分にしてみてはいかがでしょうか。
ちょっとした興味からでもいいので、上記のような問い、3つすべてが厳しいのであれば1つだけでも落とし込んでいくことができれば、その方向性で仕事を選んでみるのもいいかもしれません。
この問いかけをしてみてもやっぱり自分のやりたいことが見つからないという場合は、自分に力が付きそうな環境を選ぶというのも一つのやり方です。

07|最後に

キャリア形成は仕事を選ぶ時も、在職中も考えらますし、現在にも将来にも生かすことができるので、考えておいて損は全くありません。
学び続けることによって情報を随時アップデートしていき、自己を高められるキャリア形成にぜひ取り組んでみてください。

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